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じゃーのお気楽育児

じゃーのお気楽育児

せい6歳

~~~ 6歳 ~~~
6歳の誕生日を迎え、幼稚園最後の運動会も終わり、本格的に給食の事を考えるようになりました。
まず初めに、市の教育委員会へ電話をしました。
私「来年小学生になるのですが、給食の事でお伺いしたいのですが」
市「はい。どんな事でしょうか」
私「乳製品と卵のアレルギーがあるのですが、学校給食ではどのような対応してくださるのでしょうか」
市「今まで前例が無いんです。その子だけ特別扱いをしないと言う事で、お弁当の持ち込みも許可してないです。」
私「それでは主食が食べられない時はどうしたら良いのでしょうか」
市「う~~ん、前例が無いのでね~。学校が始まってから担任の先生と相談して下さい」
私「・・・分かりました・・・ありがとうございました」
目が点です。
除去の対応も無しで、持ち込みもダメ・・・だったらどうしたら良いのでしょうか!
学校が始まってからで大丈夫なのでしょうか。不安が倍増してしまいました・・・。
10月の健康診断の時に直接聞こうと思いましたが、それでも不安な毎日でした。
そんな時にパパさんが「学校のHPがあって、メールアドレスも載ってるぞ」と教えてくれたんです。
早速学校へメールを送る事にしました。

『〇〇校長先生・諸先生方、始めまして。
来春からお世話になります児童の母です。
HP楽しく拝見させていただきました。
いろんな行事の写真を見て、今から楽しみにしています。

本日メールさせて頂いたのは、学校給食についてお伺いしたい事があったからです。
息子は食物アレルギーで「乳製品と卵」が一切食べれません。(加工品もダメです)
そこで、食物アレルギーの子供に対して、今の現状を教えていただきたいのです。
10月25日の健康診断を待ってからにしようとも思ったのですが、学校のHPにア
ドレスがあるのを知り、少しでも早く現状を知りたいと思い、失礼かと思いましたが、メールを送らせて頂きました。
もし、メールでの返答が無理でしたら、10月25日にお話を伺えればと思っています。
お忙しい所申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。』

どんな返事が来るかドキドキしていましたが、メールを送ったその日の夕方、教頭先生からメールが来ました。

『〇〇様
はじめまして。〇〇小学校HP担当の〇〇と申します。
HPへの感想ありがとうございます。今後の制作意欲に
ますます火がついた思いです。今後ともよろしくお願いいたします。

さて、お問い合わせの給食の件ですが、早速本校の栄養士に
連絡し、なるべく早いうちにご返答申し上げます。
少々お待ちください。
よろしくお願いいたします。』

とても早くて、丁寧な対応に感激しました。
市の対応と違い安心しました。
その2日後、栄養士の先生からメールが来ました。

『はじめまして。栄養士の〇〇と申します。
お尋ねのありました件について,〇小学校では次のようなシステムで行っております。
先ずは,こちらからお渡しします「食物除去依頼書」を
医師の診断書または指示書と共に提出して頂きます。
その後,給食でどこまで配慮できるかを話し合い,決定します。
牛乳アレルギーの場合は,牛乳を停止することも可能です。
給食の内容を見て食べられないものが多い場合は
おかず,飲み物などの持参も認めています。
また,使用している食品を書いた献立表も配布しています。
詳しくは10月25日の就学時健診の際にお話を伺えればと思います。
よろしくお願いいたします。』

と言う内容でした。
市の言ってた事はなんだったのでしょうか?
この間、学校給食の現場で働いている実父にも話を聞きましたが、学校によって対応の違いに驚きました。
実父の働いている市は、ほぼ完全対応です。
お鍋や油も変えて除去食に対応しています。
栄養士さんや現場の人によってこんなにも違う物なのでしょうか・・・。

10月25日健康診断の日、子供と親は別々で話を聞いたりして、最後に栄養士の先生にお会いしました。
若くてしっかりした印象でした。
しかし、最初に言われたのは「今の一年生で、お弁当持参の子が居ますよ」です。
遠まわしで「お弁当持参して下さい」と言われてるような感じでした。
でも「学校給食は食育で、大切な勉強の一つだと思っています。ですから家としては除去食の対応をして頂きたいのですが・・・」とお願いしました。
微妙な反応でしたが、今から折れるわけには行きません。
最後まで除去食のお願いをして帰ってきました。
実父からも「こちらからお願いしない事には何も始まらない」と言われていたので、頑張ってみましたが、どうなる事か・・・。
その後、しばらくは何の動きもなく過ぎて行きました。

年が明けて2月25日、一日入学がありました。
体育館に行くと先生が「終わったらお話がありますので、職員室へ来て下さい」と言われました。
給食の話だと分かっていても、先生に呼び出されると「ドキドキ」してしまう私です・・・。
先生のお話では、「調理の最後に除去をする物なら対応できる」と言う事でした。
「サラダのドレッシング抜き」「スープの卵抜き」という感じです。
それ以上は出来ない・・・。
それでも「なんとかお願いします」と話をしましたが、やはり学校側でも何かあった時に責任が持てないようです。
前例がないのも原因の一つ。
それでも少しずつ、理解と協力を求めて行きたいと思っています。
この時に、献立表と成分表を頂きましたが「・・・は??」と言う感じでした。
これが成分表と言えるのか・・・。
加工品を使うのに、その加工品の成分が一切分からない。
先生に「この肉団子の成分は分かりませんか?出来れば取り寄せて下さい」とお願いしましたが、
「ちょっと全部は無理です」と言われました。
でも、加工品が入っている袋やダンボールに必ず書いてあるはず!
「幾つかでも良いので取って置いて下さい。それを参考にしますので」とお願いしましたが、果たして何処まで用意してくれるのか・・・。

それと、除去をお願いする時は、医師の診断書が必要でした。
今現在医者に通っていない「せい」も、診断書が必要です。
病院へ行って今の症状を話し、診断書をお願いしたら「今の話を学校にしても、診断書が必要なの?」と言われてしまいました。

3月に入って、診断書を持って学校に行って来ました。
その時先生が「一部の加工品の成分表を取り寄せています。もう少し待って下さいね」と言って下さいました。
ビックリです!!
忙しい中、成分表を取り寄せて下さっている先生に、本当に感謝しています。
「少し前進したかな」と嬉しくなりました。

それから2週間ほど経った日、学校から「成分表を取り寄せたので、時間がある時に取りに来て下さい」と連絡がありました。
早速取りに行くと
「申し訳ありませんが、移動になってしまいました・・・。
後任の者に引継ぎをきちんと頼んで置きますので、ご心配なさらないで下さいね」と・・・。
「え~~、残念です!!」と、職員室で叫んでしまいました。
10月から今までやってきた事が無駄になって、一からやり直しの様な気がしてしまい、かなりショックでした・・・。
新しい先生は、入学式の日に会う事になりました。

入学式の前に卒園式です。
卒園式の後に、謝恩会があり、そこで食事が出る事になっていました。
事前にどんな物が出るか聞いたら、お弁当にドーナッツでした。
先生が用意する物は「せい」に対して気にしていてくれるので、食べられる物を用意してくれるのですが、
さすがにPTAの方にそこまでお願いは出来なく、ドーナッツは持参して行きました。
でも、事前に分かって用意が出来たので、本当に良かったです。
いろんな事があった幼稚園生活。
楽しい事や悲しい事、そして沢山の事を勉強させて貰いました。
2ヶ所の幼稚園で、2倍の先生・2倍のお友達に出会いました。
「せい」にとっても、大切な3年間だったと思います。
学校に行っても、素敵な先生・素敵な友達に恵まれる事を願っています。

入学式の日。
緊張しながら新しい栄養士の先生と対面しました。
第一印象は「元気でハキハキしている」先生でした。
献立表と、成分表を見ながらの話でしたが、こちらが圧倒されてしまう感じで、
「この日は、サラダのドレッシングはダメなので、こちらで作ったドレッシングをかけますね。
この日は卵を抜いて出しますね。パンの日は申し訳ありませんが、持参して下さい」
と言った感じで、私が言わなくても先生が把握していてくれている感じでした。
「はい!それで良いです!!え~~!それも除去してもらえるのですか!!ありがとうございます!!!」
驚きで目が点の私です!!!
前任の先生がきちんと引継ぎをしていてくれたお陰です。
後任の先生も、赴任してきて間もないので大変な時なのに、きちんと対応して下さって、本当に感謝しています。
とても嬉しい一日になりました。
入学してからすぐに「おやつ給食」がありました。
食べられない物ばかりでしたが、事前に献立表をもらっていた為に、スムーズに代替の物を用意する事が出来ました。

学校が始まって2週間ほど経ったある日、とうとう「せい」の気持ちが爆発しました。
学校での給食が始まり、皆との違いを改めて認識したのだと思います。

「何で僕だけ皆と同じ物が食べられないの!皆と同じ物が食べたい!!」

6年間除去食を当たり前の様に食べてきて、皆と違うのが当たり前だと思っていたのか、我慢をしていたのか・・・
こんなに気持ちをぶつけて来たのは初めてでした。
沢山話をして気持ちが落ち着き、今までの溜まっていた気持ちを吐き出してスッキリした様で、
「せい」なりに理解してくれたようです。
でも、親として「せい」の気持ちに気付いてやれなくて、本当に悪かったな・・・と思います。
沢山我慢させてしまったと思います。
今の状態ではとても乳製品の解除は難しいと思います。
だから、食べられないのが「せいの個性」として受け入れて欲しいと思っています。
まだまだこんな事が何度もあるのでしょうね・・・。

4月の後半「せい」が間違えて、牛乳を飲んでしまった事がありました。
かなり動揺していた「せい」。
私も心の中で『え~~~~っ!!』と思いましたが、冷静を装って「あっそ~。うがいしてきな~」と言い、
急いでパパさんと病院探しをしました。
もう診察時間が過ぎていたので、パパさんが夜間診療に連れて行きました。
唇や他の所に触れることなく「ゴックン」と飲み込んだのでしょう。
少量だったのと、すぐに吐いたのが良かったのか、声が出なくなっただけで、蕁麻疹も唇が腫れる事もありませんでした。
さすがに驚いた一日でした。

学校給食の方は、改善して欲しい点が幾つかありましたが、先生方も初めてだと思うので、
少しずつ・一つずつ、お願いして行きたいと思っています。
一度、学校で用意してもらった除去食をお友達が落としてしまい、食べられる物が無くなってしまった事があったので、
この日から、レトルトのカレーを道具箱に置かせて貰う事にしました。
もしもの時の非常食です。
あとは、献立票を貰い、私が確認して栄養士の先生に確認のメールをしてから、
かなり時間があってから栄養士の先生から返事が来ていたのですが、
先生がメールの見方をマスターしてから、改善されました。
それとカレーうどんの日、汁が食べられないので「持参します」と言いったら、
当日うどんが無かった事がありました。
これは完全に私のミスです。
カレーライスの日は、「持参します」と言うと、ご飯を用意してくれていたので、カレーうどんも
うどんを用意してくれるものだと思い込んでいたのです。
「汁を持参するので、うどんはお願いします」と言わなければいけなかったのです。
それと、学校では予備は殆ど無いと言う事。
うどん位余っているだろう、と思っていましたが、あまかったです・・・。
この日の「せい」は汁のみの「カレーうどん」を食べたそうです。
可哀想な事をしました・・・。

初めての事ばかりで、アタフタしていた一学期。
いろんな人達に助けて貰いました。
学校の先生やお友達には、本当に感謝です。
給食が始まる前に、「せい」が皆と同じ物を食べられないから、違う物を持って来ている事を子供達に話をしてくれた先生。
除去に快く対応して下さったうえに、「持参する物が多くてスミマセン」と気にして下さった栄養士の先生。
「せい」が、代替給食の入った容器のふたが開けられなかった時、手伝ってくれたお友達。
「せい」の、除去給食を落としてしまったけど、すぐに「ごめんね・・・」って言ってくれたお友達。
そして、皆と同じ物を食べられなくて悲しい思いをしながら、自分で理解し少し大人になった「せい」
本当にいろんな人に支えて貰いながらの一学期でした。

今日が終業式!と言う日に「せい」と「ちい」が水疱瘡になってしまい、その2週間後に「ゆう」がうつり、
夏休みの半分が潰れてしまいましたが、それでも小学生になって始めての夏休み。
いろんな所へ行き、いろんな思い出を作りました。

夏休み前に「お盆明けには、献立表が出来ますので」と言われていましたが、少し遅くなり「献立表が出来ました」と連絡を貰ったのは24日。
早速受け取りに行ったら「遅くなってすみません。前回ふりかけを卵にしてしまったんですけど、今回は食べられる様に、おかかにしました」
と、先生なりの対応をして下さいました。
ちょっとした事なのですが、先生の気持ちが本当にありがたいです。

25日に始業式で、28日から給食です。
一学期の間にペースがつかめていたので、そんなに大変さはありませんでした。

そして、9月3日「せい」の7回目の誕生日を迎えました。
誕生日は「せい」の大好きな「コロッケ&アイス(ブルーベリー&ラズベリー)」です。
「せい」の彼女「さーちゃん一家」も一緒にお祝いしてくれました。
綺麗な白いケーキもロウソクもありませんが、私たちにとっては大切な一日になりました。
今の段階では、乳製品の解除は夢のようですが、解除できる日を楽しみにしながら、
そして解除できなくても「せい」や私たち家族が笑って暮せれば、それだけで大満足です。
これからも家族皆元気で過ごせれば、それが一番だと思っています。
「ゆっくり、焦らず」やっていこうと思っています。


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